Ursa Epicure楽曲ガイド
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
Johannes Brahms, Symphony No. 3 in F major, Op. 90(1883)
主調の地図:ヘ長調(I)に発し、両内楽章はともにハ調(II=ハ長調/III=ハ短調)——主調ヘの属にあたるこの「高台」が全曲の中央に緊張をためる(Frisch は「これ以前の交響曲に例がない」と言う)。終楽章はヘ短調からヘ長調(IV)へと還る。F–A♭–F のモットーが全曲を貫き、その内に抱える A♭ 対 A♮(短3度対長3度)の闘争こそがこの交響曲の心臓で、最終コーダでヘ長調へ溶けて解決する。4楽章すべてが静かに閉じる。幅は各楽章の総小節数(KDH)に比例。上枠ボルドー=主調(額縁)。
出典・底本
分析ソースは二本立て。小節単位の区分・調・主題は Kelly Dean Hansen「Opus 90 Listening Guide – Symphony #3 in F Major」(学者個人運営サイトのリスニングガイド・二次資料。kellydeanhansen.com(Op.90)。同サイトは HTTP のみで配信されるため、フォールバックに Wayback 2024-12-25 保存版)/英語版 Wikipedia「Symphony No. 3 (Brahms)」。全曲の統一構造・解釈・受容史は Walter Frisch『ブラームス 4つの交響曲』(Yale University Press/邦訳)第7章(pp.161–185)と第3章(pp.60–82)を参照した(査読を経た学術単著=一次的な分析資料)。Frisch が本文中に記す小節番号は KDH の同定と広く一致し、二資料が独立に裏づけあう(例:展開部の第2主題 m.77 嬰ハ短調・ホルンのモットー m.101 変ホ長調・第1主題再現 m.120 の属準備なし)。
参照録音:ギュンター・ヴァント指揮/北ドイツ放送交響楽団(RCA、1983年録音。第4番とのカップリングで広く流通する近年の定盤の一つ)。聴きながらこのガイドを使うときの基準とする(代替:カラヤン/ベルリン・フィル/DG)。≈mm:ss は未計測のため各区分に付さない(位置は小節のみ)。
小節番号は上記 KDH のリスニングガイドを参照して同定した(区分開始小節の合計が各楽章の総小節数 224/134/163/309 と一致することを検算済み)。小節番号・調・総小節数は事実情報として用い、記述・分析の文章は本ガイド独自に書き起こす底本(楽譜の版)は未確認(KDH が準拠版を明示していないため)。
終止欄には終止の種類(完全終止・半終止・変格終止など)を記す。分析者で見解が分かれる箇所は両論を併記する——たとえば終楽章の形式区分(本ガイドの区分テーブルは KDH に従い展開部と再現部を一つの大区分として扱うが、Frisch は展開部 m.108–171/再現部 m.172–246/コーダ m.246– を分離し、コーダを「全曲で最も重要」と呼ぶ。p.178–179)、および第1楽章とシューマンの関係(後述)。
全4楽章の俯瞰
楽章形式主調拍子形式上の変型聴きどころ
I. Allegro con brioソナタ形式ヘ長調6/4(第2主題は9/4)提示部反復あり・展開部が極端に短い・再現部が属準備なしで噴出冒頭の F–A♭–F モットーを覚えると、英雄的に流れ落ちる弦の主題がそこから生まれるのが見える。最後は意外なほど静かに閉じる。
II. Andante con moto修正短縮ソナタ形式ハ長調4/4コラール風第2主題が再現部で省かれ、終楽章へ持ち越されるクラリネットとファゴットだけで始まる静かな木管コラール。再現が縫い目なく入ってくる瞬間が聴きどころ。
III. Poco Allegretto三部形式(間奏曲+トリオ)ハ短調3/8再現で主題の担い手がチェロ→ホルン独奏→オーボエと音色を替えるあの有名なチェロの哀切な歌。再現ではホルン独奏が同じ旋律を歌い、色合いが変わる。
IV. Allegro変型ソナタ形式(展開部と再現部を結合)ヘ短調→ヘ長調2/2第1主題が展開部の前に再現・第2楽章コラールが循環主題として3度回帰嵐のような短調の出発。終盤、第2楽章のコラールがヘ長調で燃え上がり、最後は第1楽章主題が静かに還って消える。
楽章をまたぐ仕掛け:①F–A♭–F の頭部モットー——その内に抱える A♭ 対 A♮(短3度対長3度)の揺れが全曲の心臓(Frisch)——が全曲を貫き、終楽章コーダで原形のまま回帰して第1楽章主題の帰還を呼ぶ。②第2楽章のコラール風第2主題は第2楽章再現部で省かれ、終楽章で3度回帰する(提示部の予示 m.19/展開部頂点のヘ長調凱旋 m.167/コーダの穏やかな別れ m.280)。③終楽章コーダで第1楽章主主題が回帰し、原形が変容して戻る。④両内楽章がともにハ調(II=長・III=短)で主調ヘの属領域に「高台」を築く(Frisch は先例のない配置と言う)。⑤4楽章すべてが静かに終わる——この瞑想的な閉じ方ゆえに、第3番は演奏会や前半の締めに据えにくく、4曲中もっとも演奏機会が少ないとされる(Frisch p.61)。
第1楽章 Allegro con brio
ソナタ形式(提示部反復あり)
主調:F dur拍子:6/4(第2主題に9/4挿入) 総小節数:224mm(KDH) 序奏なし
提示部
m.1–76
展開部
m.77–119
再現部
m.120–182
コーダ
m.183–224
展開部が全体に対して極端に短いのがこの楽章の骨格。提示部は反復される(ブラームス交響曲の第1楽章で反復記号を残した最後の例)。
提示部(Exposition) m.1–76
区分小節調性終止主題内容・性格・聴取ポイント
第1主題群 P(モットー) m.1 F dur Motto P-a 木管+高音金管が F–A♭–F モットーを全音符で強奏(F上は長三和音、A♭上は減七)。直後にヴァイオリンが passionato の主題を2つの下降で流し落とす。
m.74音上行+モットー派生動機(C–E♭–C–E♮、続いて F–A♭–F–A♮)。
→ 聴取:最初の3つの和音 F–A♭–F を耳に刻む。これが全曲の種。長三和音と減七が交替する明暗の揺れがすでに鳴っている
第1主題群 終止 m.11 F dur ヘ長調の完全終止 P-b シンコペ和音に対し旋律が下降、B♭上のモットーが導音Eへ跳躍、木管が F–A で応答してヘ長調の充実したカデンツに到達。
→ 聴取:英雄的な下降がいったんヘ長調で着地する手応え
移行部 Tr m.15 F→A♭ ヘ長調の終止(Tb強調) Tr フルート/クラの「3つのF」に上行Aが応答、付点上行から急速旋回。
m.21F–A♭–F モットーが和声化され、A♭が転調を駆動しはじめる。
→ 聴取:反復するFに上行Aが応える掛け合い。和声化されたモットーが調を押し開く
異名同音転調 m.29 →A dur イ長調へ到達 Tr' 巧妙な異名同音転調:A♭ を G♯(E属和音の第3音)と読み替え、m.31 でイ長調へ到達。モットー第3音が高い C♯ になり、第2主題へ減速する。
→ 聴取:A♭ がそっと G♯ に変わり、暗い和音が明るいイ長調へ開く瞬間
第2主題 S m.36 A dur S 拍子が「しなやかな9/4」に変わり、独奏クラリネットが主題を mezza voce で歌う(ヴィオラが重複)。
m.40主題を全合奏で再陳述。
m.44木管主導の快活な応答句、オーボエの下降旋回線、一歩下げて B 長調で反復。
→ 聴取:9/4 で揺れる独奏クラの抒情。拍が大きく伸び、第1主題の緊張がほどける
第2主題 反行・移行 m.47 A イ長調の終止(移行で中断) S(反行) 弦(バスなし)が第2主題の近似反行形を下降として提示。
m.496/4 に復帰、首席オーボエが A 上のモットーを属調の導音へ跳躍させる。
m.56アルペッジョを3拍→2拍に締め、「ずれた6/4の中の3/2」を含意して緊張。
→ 聴取:主題が反転して下りてくる。静かな背景に、オーボエが乗せるモットー
終結群 K m.59 a moll 頂点(イ短調) K m.59 で拍節が復帰し、下降3度→下降2度を叩きつける和音でクライマックス。
m.61イ短調の憂いを帯びた情熱的な旋律(フルート・ファゴット・Vn)、クラ/ホルンが A 上のモットーを織り込む。
m.65全木管ユニゾン、弦が力強い対位法を反進行で重ねる。
m.70Vn の下降アルペッジョがモットーの音程を埋める。m.71a=第1エンディング(提示部反復へ)。
→ 聴取:モットーを織り込んだ哀しい旋律で提示部が閉じる。反復の有無で曲の長さが変わる
展開部(Development) m.77–119 — きわめて短い
区分小節調性終止主題内容・性格・聴取ポイント
展開開始 m.77 cis moll S変容 第2主題を 9/4→6/4 に変容、低弦+ファゴット 対 脈打つ Vn。
m.90木管が快活な応答句(m.44由来)を6/4で力強く展開。
→ 聴取:抒情主題が嬰ハ短調で険しく姿を変える
ホルンのモットー旋律(情緒的頂点) m.101 Es dur 終止中断(m.109) Motto m.94 でト長調にとどまって漂い、半音で沈下して変ホ長調を予告。
m.101首席ホルンが G–B♭–G でモットーを温かく立ち上げ、動機が実際の旋律へと伸びていく——短い展開部でもっとも印象的な高まり。
m.109モットー旋律が G♭ へ届き、poco rit. で減速。
→ 聴取:ホルンが歌うモットー。短い展開部のなかで最も豊かな高まり
再移行(骸骨化した主題) m.112 es→b moll P骨組 神秘的な気配のなか、低弦+ファゴットが第1主題の骨組みを無伴奏で這わせ、本来の6/4拍を欠いたまま進む。
m.116低い F 保持+ティンパニ・ロール(この F は B♭ の準備属音で、まだ主音ではない)。
→ 聴取:深部で脈を欠いたまま這う主題。噴出の直前の低い F とティンパニに耳を澄ます
再現部(Recapitulation) m.120–182
区分小節調性終止主題内容・変容・提示部との差異
第1主題再現 m.120 F dur 主音到達(属準備なし) P' 異例なほど劇的で、痙攣するように噴き出す。属和音の準備なしにヘ長調が主音として爆発し、モットーを4小節に引き伸ばす。m.124 以降は提示部に一致。差異:属準備を欠いたまま F に激突。モットーが4小節に伸長する
移行部再現 m.136 F→D dur Tr' m.15 と同様に開始。
m.142m.29 に対応する異名同音転調だが、m.21/23 のモットー+移行は省略され、F♯ がニ長調の属音へ向かう(第2主題が4度上の調へ進む典型処理)。差異:到達先がイ長調ではなくニ長調。m.21/23 を省略
第2主題再現 m.149 D dur S' 9/4(m.36対応)。クラリネット+ファゴットsotto voce(提示部の mezza voce よりさらに抑えて)。
m.156弦の第2主題反行形(m.47対応)がヘ長調へ引き込まれる差異:音色変更+一段と弱音。主題反行が故郷ヘ長調へ舵を切る
終結群再現 m.158 F→g/d moll K' m.158:オーボエのモットーが原位置の F 音から。
m.162低弦が予想外にト短調へ跳ね上がる。
m.170第2主題がニ長調だったため、終結主題はその平行短調ニ短調に落ちる。
m.174ホルン応答にトランペットが加わる。差異:終結主題がニ短調へ落ちる調的な迂回。長く抑えられた属音 C はコーダ(m.183)で初めて主張される
コーダ(Coda) m.183–224 計42小節
区分小節調性終止主題内容
コーダ(長短の決着) m.183 F(属C上) P'' 全編成で第1主題を原音高で。ただしバスのモットーは C–E♭–C(F でなく)、第2下降が A♭ でなく A で始まる——長短の闘争がここで動く。
m.195m.11 の下降を全合奏で強奏し、属(C)と下属(B♭)を交替、F は主にティンパニが受け持つ。
→ 聴取:A♭ が A に替わる一音の違い。明暗の天秤がわずかに長調へ傾く
結尾(静かな閉じ) m.201 F dur 終止的な身振り(m.209) P(派生) m.201:主題から派生した穏やかな新旋律(旋回+下降4度)で和声がようやく F へ。
m.209木管が退場し、弦が F へ到達、問いかけるような音型をオーボエ→ファゴット→ホルンで受け渡す。
m.216低弦が最終拍に F 長調アルペッジョで割り込み拍節をずらす。
m.220第1主題の最初の下降が楽章を閉じ、弦が急速に減衰、低弦ピチカートの下降が F で消える。楽章は意外にも静かに、変容したヘ長調和音で終わる
→ 聴取:嵐が引いたあとの優しい主題。最後は拍を外したアルペッジョが静かに溶ける
提示部の調性(緊張)
第1主題:F dur (I)
移行部:F→A♭→A
第2主題:A dur(♯3 の遠隔長調)
終結群:a moll(平行短調)
再現部の調性(解決)
第1主題:F dur (I・属準備なし)
移行部:F→D(m.21/23 省略)
第2主題:D dur → 弦反行が F へ志向
終結群:d moll(調的な迂回)→コーダで F 確立
軸=調性。提示部の遠隔調イ長調と、再現部のニ長調は、いずれも主調ヘ長調から3度関係で離れる。古典的な V→I の解決ではなく、3度関係の色彩移動で「解決」を作るのがこの楽章の個性。
第1楽章:形式上の特異点
  • 拍節の二重性:主題は 6/4 とも 3/2 とも聞こえ、第2主題は 9/4、終結群は「ずれた6/4の中の3/2」。拍の感じ方が絶えず揺れる(Frisch は 6/4 が勝つのを m.7、両拍節の「変換小節」を m.76 と指す)
  • 長短(A♮ 対 A♭)の闘争:F–A♭–F モットー自体に内包(F上は長三和音、A♭上は減七)。m.2 で A♮ と A♭ が並置される対斜(cross-relation)を Frisch は「全曲で最も重要な響き」と呼ぶ。コーダ m.183 で下降が「A♭ でなく A で始まる」一音の変更が決定打
  • 第2主題イ長調はモットー由来:頭部の F→A♭ は「いつか F→A♮ へ拡張せねばならない」——F が第1主題調、A が第2主題調で、モットーが両調そのものを供給する(Frisch、Schoenberg『和声法』の議論を引く)。だから第2主題は属ハ長調でなく3度上のイ長調に据わる
  • 準備なしの再現(m.120):属和音の用意なしに F が主音として痙攣的に噴出する。Frisch はこの「属(C/C7)の徹底した回避」を、両内楽章がハ調で属の高台を作る全曲構想と結びつける
  • 再現部の調的ミスディレクション:第2主題はニ長調、終結主題はニ短調に落ちる(主調ヘ長調は迂回を経てコーダで確立される)
  • 極端に短い展開部:全曲の簡潔さに呼応する
  • コーダの主題の橋(m.201–):第1主題頭部から派生した新主題が第2楽章の冒頭主題を予告する(Frisch。両者とも後半で4度下降し、ここに既に第2楽章の調ハ長調が差す)。I→II をつなぐ決定的な仕掛け
  • 静かに終わる:pp のヘ長調和音が色を変えて閉じる
  • シューマンとの関係:KDH は第1楽章主題がシューマン「ライン」交響曲(第3番 Op.97)の一節を「ほぼ正確に引用」と記す。Wikipedia はシューマン参照を終楽章末に置く。ただしFrisch は第1主題にシューマンを挙げず、3度関係の第2主題の先例としてシューベルト『グレート』ハ長調とブラームス自身の第2番を名指す(pp.163–164)——配置も先例も説が分かれる(→ 参考文献の注)
第2楽章 Andante con moto
修正短縮ソナタ形式(第2主題を再現で省略)
主調:C dur拍子:4/4 総小節数:134mm(KDH) 木管コラール開始
提示部
m.1–70
展開部
m.71–84
再現部
m.85–121
コーダ
m.122–134
再現部でコラール風の第2主題が省かれ、新しい情熱的な旋律に置き換わるのがこの楽章の核。省かれた主題は終楽章で循環主題として戻る。
提示部(Exposition) m.1–70
区分小節調性終止主題内容・性格・聴取ポイント
第1主題(木管コラール) m.1 C dur P-a クラリネット+ファゴットのみの穏やかな旋律(下降4度で終止)。第1楽章コーダの旋律に似て、m.3 の付点がモットーを想起させる。
m.5付点+低弦エコーがホ短調・ト長調へ和声的に迂回。
m.9イ短調を経てハ長調へ、オーボエが初登場して情のこもった下降線を歌う。
→ 聴取:木管だけの素朴なコラール。弦も金管もまだ鳴らない。オーボエが入る瞬間に色が差す
第1主題の延長と移行 m.21 C→G 完全終止へ P-b / Tr m.21:木管が句末を延長し最初の本当の到達。
m.24オーボエの16分装飾、ヴァイオリン初登場、和音交替が拍節を乱しはじめる。
m.33交替和音が拍節をすっかり覆い隠し、Gの目標がイ短調を経てイ長調終止へ。
→ 聴取:ヴァイオリンが入ると同時に、拍の輪郭がにじむ。不思議な浮遊感が生まれる
第2主題(コラール風) m.41 G dur S(循環) 峻厳なコラール風主題=クラリネット+ファゴットの素のユニゾン(付点上拍下拍+三連符)。この主題が終楽章へ持ち越され、循環主題になる
m.46オーボエ+ホルンが4度上で再陳、第4小節で意表を突くロ短調へ。
→ 聴取:剥き出しで神秘的なコラール。ここを覚えておくと、終楽章での再会に気づける
新着想と終結材料 m.51 G→D→G S-b / K m.51:弦の新しく優しい楽想(semplice)、ト→属ニ、即座に木管が反復。
m.63D が G へ解決、Vn が三連符で装飾、ヴィオラ/チェロ/ファゴットが主題のより活発な変形を弧状に。
m.68三連符が低弦を影付け、両主題の上拍下拍を回想して展開部へ細る。
→ 聴取:歌うように素朴な応答句。三連符の彩りが増えて音楽が静まっていく
展開部 m.71–84
区分小節調性終止主題内容
展開(短い緊張) m.71 H dur→f/C P断片 m.71:弦のみ、鮮やかな和声の転換でロ長調へ。
m.74F/D♭ の並置が第1楽章提示部の移行を想起させる。
m.77ヘ短調の属 C 上で減七和音を小節線越しに保持、第1Vn が急降下。
→ 聴取:予想外に明るいロ長調の和音が一瞬差す。すぐに不穏へ落ちる
再現部(Recapitulation) m.85–121 — 第2主題を置換
区分小節調性終止主題内容・変容・差異
第1主題再現(忍び込む) m.85 C dur P' m.80:Vn が主題頭を16分音符で強奏し、ハ長調が徐々に戻る。
m.85巧みに拍をずらして、フルート/クラ/ファゴットのうちに再現がそっと入ってくる。
m.86上拍開始(保持音なし)、展開部の16分音型を弦が継続。差異:再現が縫い目なく忍び込む。冒頭が新しい管弦楽法(弦の16分音型)で戻る
第2主題の置換(新主題) m.105 上昇→頂点 新S m.105:移行と元の第2主題の大部分が、この新材料に置換される。
m.108きわめて情熱的な新「第2主題」(長音+下降5度の反復)が大クライマックスへ。省かれたコラールの代理差異:コラール風第2主題は再現されず、うねる新しいロマン的旋律が代わりを務める(省かれた主題は終楽章へ)
コラールの残響 m.116 G→C S断片 元のコラール風第2主題の残りをそっくり4度上で——コラールはこの断片だけが生き残る。差異:第2主題はわずかな断片に縮減
コーダ(Coda) m.122–134
区分小節調性終止主題内容
コーダ(変格終止) m.122 f moll→C dur 変格終止(短調下属) P'' m.122:主題冒頭を原クラリネットで、執拗な C ペダル、ファゴットの半音和声(A♭=ヘ短調を示唆)。
m.132ヘ短調アルペッジョが、この世ならぬ響きの最終ハ長調和音へ=短調下属による変格終止。この F と A♭ が第1楽章モットーを反映する(循環の予兆)。
→ 聴取:頑固な低音の上で冒頭句が戻る。最後は静かに輝くハ長調和音へ落ち着く
第2楽章:形式上の特異点
  • 木管コラールの開始:クラリネット+ファゴットのみ、下降4度。弦も金管もまだ鳴らない
  • 峻厳なコラール風第2主題(m.41)=終楽章へ持ち越される循環主題。再現部では省かれ、終楽章で完成する
  • そっと入り込む再現(m.85):縫い目なく再現が始まり、聴衆に開始を気づかせない
  • 拍節の隠蔽(m.33):交替和音が拍節をすっかり覆い隠す
  • 静かな終結=短調下属による変格終止。F と A♭ が第1楽章モットーを反映し、循環を予告する
第3楽章 Poco Allegretto
三部形式 ABA′+コーダ(間奏曲とトリオ)
主調:c moll拍子:3/8 総小節数:163mm(KDH) チェロの主題
A:間奏曲
m.1–53
B:トリオ
m.54–98
A′:再現
m.99–149
コーダ
m.150–163
スケルツォではなく、もの寂しい間奏曲。聴きどころは再現 A′ で、同じ主題の担い手がチェロからホルン独奏・オーボエへと替わる音色の妙。
A:間奏曲(Intermezzo) m.1–53 c moll
区分小節調性終止担い手内容・性格・聴取ポイント
A主題 a(初出) m.1 c moll 半終止(m.9) Vc しみじみともの寂しい mezza voce の短調主題をチェロが付点上拍で歌う。Vn 三連符・ヴィオラの弧・ピチカート低音が支える。
m.912小節に拡大、五連符の旋回から強い半終止。
→ 聴取:柔らかく切ないチェロの歌。交響曲随一の名旋律。m.9 の五連符のひと振りが聴きどころ
A主題 a 反復 m.13 c moll ハ短調の完全終止(m.21) Vn1 第1ヴァイオリンで主題反復、クラリネットが加わる(シンコペ)。
m.21三連符を第2Vn/ヴィオラで分割、半終止でなく完全終止して b 部へ。
→ 聴取:同じ旋律が今度はヴァイオリンで。音色が一段明るくなる
A主題 b(長調の慰め) m.24 C dur Vc 心を癒やすような長調旋律をチェロdolce、再陳で Vn が6度上に加わる。
m.32旋律が B 上で宙づり、チェロ三連符の減七アルペッジョが未解決のまま漂う。
→ 聴取:温かなハ長調へ開ける。和声が解決せず留まる浮遊感
A主題 a′(管楽器へ) m.41 c moll→as moll ハ短調の完全終止(m.49) Fl/Ob/Hn 主題回帰、今度はフルート・オーボエ・ホルンのユニゾン
m.49ハ短調で完全終止したのち、予想外の変イ短調和音(拍節ずらし)でトリオへ突入。
→ 聴取:主題が管楽器のユニゾンで戻る。最後の暗い和音がトリオへ続く
B:トリオ(Trio) m.54–98 as moll/dur
区分小節調性終止担い手内容
トリオ c m.54 as moll/dur 半終止(m.58) Ww/Vc 全体が拍節的に転位(上拍が下拍に)、木管が変イ短調/長調和音を交替、シンコペのチェロが下降4度。
m.58チェロが D♭ で2オクターヴ跳躍。
→ 聴取:拍の位置がずれて足元が不安定になる。木管の和音の揺らぎ
トリオ d(弦のみ) m.70 H dur 全木管が退場し、弦のみが表情豊かな揺れる旋律。頂点でバスが初めて弓奏する。
m.79変イ長調へ帰り(短3度下)、ここでの音量は増大でなく後退。
→ 聴取:弦だけが咲く中間部。低音が初めて弓で歌い、厚みが増す
再移行(循環の予兆) m.93 as→b→c moll Cl/Bsn/Hn m.93:クラリネット+ファゴットが A 主題の最初の3音を忍ばせ(変イ短調)、変ロ短調へ上昇。
m.97フルート/オーボエの3音図形、ホルンが C 音で入り再現を準備する。
→ 聴取:間奏曲の主題が管楽器にそっと戻る。ホルンの C が再現の合図
A′:間奏曲再現 m.99–149 — 音色を替えて
区分小節調性終止担い手内容・差異(対 A部)
A主題 a(ホルン独奏) m.99 c moll 半終止(m.107) Hn solo 音色が鮮やかに変わる。主題がチェロでなくホルン独奏に、フルートがシンコペの脈を添える。
m.107ホルンの五連符旋回がとりわけ鮮やか。差異:主題の担い手をチェロ→ホルン独奏に変更。音色が一変する
A主題 a 反復(オーボエ) m.111 c moll Ob オーボエが旋律を担う(A 部では第1Vn の位置)。差異:第1Vn→オーボエ
A主題 b(ファゴット) m.122 C dur Bsn ファゴットdolce の長調旋律(旧チェロ線)、上声はクラリネット。差異:チェロ→ファゴット、上声クラ
A主題 a′(豊かに) m.139 c moll ハ短調の完全終止(m.147) Vn1+Vc 響きがはるかに厚くなる。旋律を第1Vn+チェロが3オクターヴに展開
m.147ハ短調で終止し、コーダへ直結。差異:3オクターヴに拡張、管の再配置。主題が満ち足りて戻る
コーダ(Coda) m.150–163
区分小節調性終止担い手内容
コーダ(静かに消える) m.150 c moll ハ短調の終止(m.159) tutti→pizz m.150:拍節をずらした保持和音がトリオ導入を想起させるが、トリオでなく主題材料がハ短調終止へ解決する。
m.159穏やかな3和音下降、最終ハ短調和音を2小節以上保持、3/8 の脈をピチカートが回復して消える。
→ 聴取:トリオの和音が戻りかけるが、主題が引き戻す。最後はピチカートの静かなハ短調へ
第3楽章:形式上の特異点
  • 有名なチェロの主題(m.1)=もの寂しい mezza voce の歌。交響曲を代表する旋律
  • 12小節の楽節:ふつうなら 8小節(4+4)で主音に着く「原型」を、ブラームスは付点と保持音で下拍をずらし12小節に伸ばす(m.12 でようやくト音への半終止)。音楽学者クリスティアン・M・シュミット由来の観察として Frisch が引く
  • 和声の倒錯:主題の第2・4小節に F 音上の不協和な予備和音(Frisch の記す ii°6/5)が置かれ、第1・3小節の素の主和音よりむしろ安定して響く——Frisch が「驚くべき」と呼ぶ
  • 全曲の心臓とつながる:低音の ド→ファ→ド→ファ の振り子(ハ短調↔ヘ)が第2楽章冒頭の C–F–C–F を映し、トリオの A♭/A♮ の振り子(m.53 の第3拍=異名同音の変イ短調→m.54 で変イ長調)が、この楽章を囲むハ長調/ハ短調の代役を務める(Frisch)
  • 再現での音色替え:チェロ(初出)→ホルン独奏(m.99)→オーボエ(m.111)→第1Vn+チェロの3オクターヴ(m.139)
  • 循環的再移行(m.93–97):トリオ末でクラ+ファゴットが A 主題の頭3音を異調に忍ばせる
  • トリオへの不意のピボット(m.49):完全終止の直後に変イ短調和音が割り込む
  • 静かな終結(m.159):保持されたハ短調和音とピチカートで消える
第4楽章 Allegro
変型ソナタ形式(展開部と再現部を結合)
主調:f moll → F dur拍子:2/2(alla breve) 総小節数:309mm(KDH) 提示部反復なし
提示部
m.1–107
展開部+再現部(結合)
m.108–251
コーダ
m.252–309
この楽章では展開部と再現部が一つの大区分としてまとまる。第1主題が展開部の前に再現し(m.108)、第2楽章のコラールが循環頂点(m.149→ヘ長調 m.167)として燃え上がる。情緒の頂点はむしろ静かな循環コーダにある。
提示部(Exposition) m.1–107
区分小節調性終止主題内容・性格・聴取ポイント
第1主題 P m.1 f moll P 全弦+ファゴットのユニゾン sotto voce、不気味で嵐めいた長短短リズムと下降旋回。主題は属音 C から始まり、導音 B♮ がそれを際立たせて、両内楽章でためた属の緊張をそのまま引き継ぐ(Frisch)。
m.9フルート/クラ/ファゴットが3度6度で和声化(mezza voce)、A♭ の保持が D♭–G♭(♭VI・ナポリ)の色を帯びて5小節に伸長。
→ 聴取:静かなのに張り詰めたユニゾンの出発。低く渦巻く主題を覚えておく
挿入句(循環の予示) m.19 des moll→Des dur 第2楽章コラール トロンボーンが突入し、第2楽章の第2主題(コラール)が初めて終楽章に現れる——第2楽章再現部で省かれた、あの主題。
m.23トロンボーンがふくらみ、前楽章から差し込まれた奇妙な中断を閉じる。
→ 聴取:緩徐楽章から借りた静かな主題が、嵐の中に割り込む。循環の最初の予告
移行部 Tr m.30 f→c moll Tr 全合奏の C 上の上拍下拍図形、ティンパニ・ロール。
m.42半音上行+シンコペ、ハ短調の嘆くような下降を管弦が交替で投げ合う。
→ 聴取:叩きつける身振りと、嘆くような下降の応酬
第2主題 S m.52 C dur S 英雄的な三連符の行進旋律(チェロ/ホルン)が属 G へ強く牽引。
m.56第1Vn+木管に主題、行進するピチカート低弦、ホ短調へ降下。
m.66パターンを反復し終結主題のため変ホを準備。
→ 聴取:自信に満ちた英雄的主題が長調で現れる。暗い出発から一転して
終結群 K m.75 c→h moll K m.70:全合奏(トロンボーン・ティンパニ)が変イ長調を強奏し急降下。
m.75第2主題の劇的な短調続編、フルートの叩くシンコペ。
m.87最弱拍を強調する上向図形、ジグザグに折れる中断が遠隔のロ短調へ。
m.102主題冒頭断片が Vn/ヴィオラでヘ短調へ、ピチカートが再現を導く。
→ 聴取:英雄性が緊迫した短調へ翳る。上へもがいて遠い調へ転ぶ
展開部+再現部(結合) m.108–251
区分小節調性終止主題内容・変容・差異
第1主題再現(展開部より前) m.108 f moll P' ユニゾンが今度は木管+ピチカートのユニゾン弦で、2小節延長。
m.120オーボエ+ファゴットが冒頭句を受け持ち、胸を打つように主題が薄く引き伸ばされる。差異:展開に入る前に、淡い木管+ピチカートで第1主題が戻る(展開部前の主題再現)
展開(主題労作) m.134 as→b→c P断片 m.134:Vn が測定トレモロで主題、低 E♭ ペダル上、4小節句を8小節に伸長。
m.142突然の強烈な噴出、下降旋回を急速上行ゼクエンツに、管↔低弦↔ホルンで主題を投げ合う。
→ 聴取:深いペダルの上を漂う遠い主題。そこから動機が上へ放り投げられる爆発へ
第2楽章コラール回帰(循環頂点) m.149 a moll→F dur 第2楽章コラール きわめて劇的なゲネラルパウゼの後、第2楽章のコラール主題が壮大な変容(apotheosis)として金管/木管/バスで噴出、弦が三連符で渦巻く。Frisch はこれを木管・金管のカノンと見て、ハ短調(m.155)→嬰ハ/変ニ短調(m.159)→ホ短調(m.163)と半音ずつ迫り上がると記す。
m.167故郷ヘ=今や長調へ到達(6-4和音の上で A♮ が凱旋する)。A♭ 対 A♮/ヘ短調 対 ヘ長調の緊張が、ここでヘ長調へ決定的に傾いたかに見える。だが直後に A♭ が回帰し、その勝利は断ち切られる。
→ 聴取:衝撃の沈黙のあと、緩徐楽章の主題が燃え上がる。ヘ長調の勝利が、すぐに奪われる
移行部再現 m.172 f moll Tr' 第2楽章主題は既に成就済みのため、ここでは挿入句(m.19)が再現されない。熱に浮かされたように力強く変容する。
m.184m.42 に対応するが4度上、嘆くような下降が今度はヘ短調で。差異:提示部の挿入句(緩徐楽章主題)を再現しない。役割が反転して激しさを増す
第2主題再現 m.194 F dur S' 第2主題が主調の長調で(m.52 に酷似、同編成)。差異:属調ハ長調(提示部)→主調ヘ長調へ「解決」。英雄的主題が故郷の長調で輝く
終結群再現 m.217 f moll→h moll K' m.212:「強奏」和音が今度は変ニ上、ヘ短調へ急降下。
m.217終結主題がヘ短調に移調して戻る。
m.238行進する低音が主題の最初の3小節そのもの(原調)に置換=きわめて巧みな変奏だ。
m.244動機が減速し、半音上のロ短調へねじれてコーダを開く。差異:ハ短調→ヘ短調。低音が主題自身に置換される
コーダ(Coda) m.252–309 — 静かな循環の頂点
区分小節調性終止主題内容
コーダ開始(遠隔調) m.252 h moll→f moll P(新版) ヴィオラが全く新しい、緩い三連符変容の主題を開始(コーダの起点としては異例の遠隔調)。
m.260ティンパニ・ロール、m.9 の引き伸ばされた主題の、囁くような上行アルペッジョが回帰。
→ 聴取:静まり返った主題の新しい姿。遠い調で。冒頭の囁くアルペッジョが戻る
長調への変容+モットー回帰 m.267 F dur Motto 楽章と交響曲の鍵となる瞬間。Un poco sostenuto、オーボエが倍音価(拡大)で主題、ホルンが温かく気高い和声を添える。Frisch によれば、この指示はコーダの2分音符を第1楽章の付点2分音符に等しくし、第1楽章のテンポをそっと呼び戻す
m.271オーボエが第1楽章の4音版モットーを B♭ 上で奏す。
m.275ホルンがモットーを反復、トロンボーンが荘厳に加わる。
→ 聴取:短調が静かにヘ長調へ溶ける。第1楽章のモットーがオーボエとホルンで還ってくる
第2楽章コラール(終楽章3度目) m.280 F dur 第2楽章コラール 木管/金管が第2楽章のコラール主題をヘ長調で、上拍下拍和音が低弦と交替。
m.288ひときわ温かく情のこもった第2陳述となり、F への終止で、実り豊かなこの主題に別れを告げる。
→ 聴取:緩徐楽章のコラールが、最後はおだやかな長調で安らぐ
第1楽章主題回帰(終結) m.297 F dur 最終終止 Motto / 第1楽章P m.297:チェロ/ファゴットが終楽章冒頭旋回、フルート/オーボエ/ホルンが原形の全音符モットーを F・A♭ 上・原和声のまま(交響曲の冒頭そのものへ遡る)。
m.301第1楽章の主主題が回帰——まさに変容(transfiguration)と呼ぶほかない。輝くトレモロ上に主題、第2音を小節線越しに保持(第1楽章の 3/2 の含意)。
m.305トレモロの下降が静まり、低 F のティンパニ・ロールを2小節保持、ピチカート、最終小節に保持和音。4楽章すべてが静かに終わる——この曲が他の終わり方をするとは考えにくい。
→ 聴取:全曲の冒頭の身振りが変容して還る。第1楽章の主題が漂い、低い太鼓のFで交響曲が静かに閉じる
第4楽章:形式上の特異点
  • 嵐めいたヘ短調の出発(m.1):sotto voce の弦+ファゴットのユニゾン。フィナーレなのに弱音で始まる
  • 緩徐楽章主題の不意の挿入(m.19、トロンボーン主導、変ニ長調のコラール)=循環の予告
  • 形式区分に両論:本表は KDH に従い展開部と再現部を一つの大区分にまとめる。Frisch は展開部 m.108–171/再現部 m.172–246/コーダ m.246– を分離し、再現部は主題冒頭でなく第1主題群の中途の句(展開部が飛ばした部分)から fortissimo で始まると見る(pp.178–179)
  • 終結群の暗転(m.75〜):束の間のハ長調が「怒りの叫びのように」ハ短調へ。Frisch はこの調の切り替えの唯一の類例をブラームスのラプソディ ト短調 Op.79 に見る。m.86 のロ短調和音は「ハ調から最も遠い」ワーグナー的半音階だが、全体は属で支えられる
  • 長短(A♭ 対 A♮)闘争の解決:m.167 でコラールがヘ長調頂点に達するが A♭ の回帰に無情に断ち切られ、真の解決はコーダへ持ち越される
  • 静かな循環コーダこそ情緒的頂点(楽章と交響曲の鍵となる瞬間):第1楽章モットー・コラール・第1楽章主題が次々に還る
  • 全曲が静かに閉じる:低 F のティンパニ・ロール、ピチカート、消えゆくヘ長調保持和音
終楽章に集まる循環主題
F–A♭–F モットー
第1楽章冒頭の全音符動機。核は A♭/A♮ の揺れ(俗に「frei aber froh」と結ぶが、その標語は本来 F–A♮–F。冒頭は A♭ を含む)。終楽章コーダ m.271/275 で4音版、m.297 で原形が回帰
第2楽章コラール
第2楽章 m.41 のコラール風第2主題。再現で省かれ、終楽章で3度回帰(m.19/m.149→167/m.280)
第1楽章主主題
終楽章コーダ m.301 で回帰し、交響曲を閉じる(原形が変容して回帰)
静かな終結
4楽章すべてが pp で閉じる。終楽章は低 F のティンパニとピチカートで消える

参考文献

Ursa Epicure 楽曲ガイド | ursaepicure.comガイド一覧